vol.1 なんで患者視点のがん治療へのアプローチの道へ? 自己紹介を兼ねて。
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大学卒業後に製薬会社に就職してから、『がん細胞って、なぜか体にドタバタ劇を引き起こすのだろう?』って疑問が湧いてきたのです。動物好きなことから獣医師になろうかと夢見ていたのですが、血を見てバタンと倒れることから(笑)、医師の道は涙ながらに諦めることに。そのかわり、がん治療の世界に飛び込むことにしました。その熱意を理解いただいた元国立がんセンター土屋了介先生や多くの医者と出会いを通じて、がんの知識を猛勉強。がん骨転移や乳癌の治療薬、そして免疫療法などを研究し、製品企画にも全力投球してきました。
そんなある日、米国の病院での研修時に、がん病棟の看護部長がふと、
“患者さんにはそれぞれの生き方(存在)があって、それに合った治療があるのよ”
と語りかけてくれました。その一言が、私の胸に突き刺さり、「患者視点の医療」という新たな扉を開くきっかけとなったのです。以来、同じ志を持つ医療者の方と一緒に、『患者さんとの対話が、それぞれに合った治療選択を生む』という信念のもと、患者さんが心の扉を開きやすくなり、治療に積極的に参加できる環境作りに取り組むようになりました。少しずつですか、感動や笑顔を共有しながら、がん治療の現場に少しずつ彩りを添えています。
現在
ヘルスケアコンサルタント&コミュニケーションオフィスHの代表
日本がん治療学会 会員、当学会認定医療ネットワークナビ
日本がんサポーティブケア学会 会員、当学会P P I(患者・市民参画)委員
がん哲学外来
好きなこと
カレーパンの食べ歩き(美味しいパン屋さん教えてください)