新理事長 挨拶
このたび、第2代理事長に選任されました福井県済生会病院の宗本義則です。重責に身の引き締まる思いですが、理事長就任にあたりご挨拶申し上げます。
がんは我が国の死因のトップでありすべての国民ががんを自分の問題としてとらえるべきかと思います。またがん患者さんが健やかに過ごせる社会を構築していく必要があります。
振り返るとこの10年は、前理事長の樋野興夫先生が「がん哲学外来」を開設しそのコンセプトを「がん哲学外来カフェ（メデイカルカフェ）」「個別相談」「講演会」などを全国展開してきました。我々はこれから10年先を見据え活動していく必要があります。我々の基本的な考えは下記のように考えています。
「がんになっても素晴らしい人生を送る」を多方面からサポートする。
そのためには
• 「がん哲学」「がん哲学外来」のコンセプトを多様な形で全国へ広げていく。
今まで行っていた「がん哲学外来カフェ」の形態としてはもちろん、地域と密着していくために在宅・薬局との連携も必要になってきます。関係した病院や医院、薬局などの医療提供施設、多様な形で地域に密着する福祉・介護施設、それから健康経営を目指す企業との協働も必須となってきます。様々な方向からサポートすることが必要です。「がん哲学外来カフェ」という形態にしばられず、個人が「がん哲学」を学べる場も重要と考えています。「カフェ」と「個人」の協働も視野に入れていきたいと思います。
• 幅広く人材を育成・教育し、次世代の担い手を輩出する。
（がん哲学外来のコンセプトを啓発していくためにも、各個人・団体などの学びの場が必要になってきます。小学校から高等学校までの若い世代への地道ながん教育も必要になってきます。がん患者さん自らも学び、ご家族、サポーター、医療従事者もたゆまない努力が必要となってきます。）
この2つがうまく歯車のようにまわるように当社団法人が活動していくつもりでございます。また、昨今の様々な事象にちなみ、がん患者や家族の方々に安心して「がん哲学外来カフェ」を活用していただくために、カフェの認定制度を用い、定期的な監視も行い、安全・安心な環境を作ってゆく所存です。認定がん哲学外来カフェをホームページで紹介するなど、広報の適正化も図ってまいります。
本社団法人の目的を皆様にご理解していただき、運営と発展に力を尽くしていく所存でございます。今後とも変わらぬご支援、ご協力を賜りますように心よりお願い申し上げます。
我々の基本的な考え
ミッション（基本理念）：
「がんになっても素晴らしい人生を送る」を多方面からサポートする。
ビジョン（基本方針）：
• がん哲学外来のコンセプトを多様な形で全国へ広げていく。
• 幅広く人材を育成・教育し、次世代の担い手を輩出する。
