Vol.8 【がん防災を哲学で考えてみる試み ~シリーズ4~】
一般社団法人がん哲学外来(通称「がん哲学外来」)は、「がん教育」の知識を高めることを目的にした会員向けセミナーを定期的に開催しています。2025年9月開催のセミナーは次の通りでした。
〇2025年9月27日(土) 16時~17時(WEB開催)
講師: 青島敬二先生
(芳珠記念病院医師・がん教育認定外部講師・がん防災セミナー講師)
講座: 「がん防災を哲学で考えてみる試み ~後半 自分がなった時~」
9月は猛暑が続き、晴れていない日は日本列島のあちこちで大雨による河川の氾濫、浸水、竜巻などの被害が続出しました。テレビやネットで水害のすさまじい映像が映し出される回数が多くなり、さながら夏の風物詩のようになるようで不気味さを覚えます。
9月最後の土曜日(9/27)は、幸いにもわりとすごしやすい一日となりました。この日は、石川県内の病院で勤務医としてがん治療に携わる青島先生による「がん防災」シリーズ、9月度の会員向けセミナー(オンライン)が行われました。今回は、自分がなった時の心構えについてお話しいただきました。
自分ががんに罹患した時でと家族や愛する人がなった時では、どちらが冷静でいられるでしょうか。どちらも動揺することと思いますが、当事者でない場合のほうが穏やかさの点では勝ることでしょう。自分ががんになった場合、気持ちを取り戻すまでには時間がかかるものです……。
がんと診断されると不安になり、てっとり早い手段としてインターネットを活用する人が多いようですが、氾濫する情報の中には根拠のないものや詐欺まがいのものもありますので、情報の入手先を選ぶことが必要です。
また、自分の価値観をしっかり主治医に伝え、その上で納得の治療を選ぶことが大事です。つまるところ、がん治療に限りませんが医者まかせではなく、最善の治療をうける【患者力】を身につけることが求められます。
がん治療は長期戦ですから、しっかり作戦をねってのぞむことが大事です。シリーズは続きます!
【がん防災を哲学で考えてみる試み】今後の日程は次の通りです。
<2025年>
11/22土 16:00~17:00 がん防災 治療と仕事の両立
青島敬二先生
<2026年>
1/24土 16:00~17:00 がん防災 身近な人がなったとき
青島敬二先生
Vol.7 【がん防災を哲学で考えてみる試み ~シリーズ3~】
一般社団法人がん哲学外来(通称「がん哲学外来」)は、「がん教育」の知識を高めることを目的にした会員向けセミナーを定期的に開催しています。2025年7月開催のセミナーは次の通りでした。
〇2025年7月19日(土) 16時~17時(WEB開催)
講師: 青島敬二先生
(芳珠記念病院医師・がん教育認定外部講師・がん防災セミナー講師)
講座: 「がん防災を哲学で考えてみる試み シリーズ3 ~お金のこと~」
梅雨明けした関東地方は夏真っ盛りの一日、世の中的に三連休の初日は参議院選挙を翌日(7/20)に控えていたため、どこもかしこも選挙情報ばかり流していました。この日、石川県内の病院で勤務医としてがん治療に携わる青島先生による「がん防災」シリーズ第3弾となる7月の会員向けセミナー(オンライン)が行われ、がん治療のためのお金についてお話していただきました。
青島先生のお話の前に、がん哲学外来事務局(兼理事)の宮原富士子さんが、これまでの入院・通院歴を通して(がん以外の症例)感じたこととして、生命保険を賢く選択し、すでに入っている保険については都度見直しをする必要性があることを強調しました。また、シミ治療などの美容医療をうける際には見積書が提示されますが、がん治療(ほかの症例も)にはそういうシステムはない。長くなることが予想される治療の場合、治療をうける側は病院や医師選びと同じく重要なポイントになると考えを述べました。
医療技術はめまぐるしい勢いで進化しており、難治性のがんといわれる膵臓がんの延命率もあがっています。現在では入院日数が減り、通院による治療が増加する傾向にあります。治療を継続することでフツーに生活することが可能なのにお金に困窮すると、治療を中断せざるを得ない状況が予想されます。がん治療の場合、多くの相談機関がありますので、ソーシャルワーカーやがん治療の専門家などに相談する【受援力】がとても大事になります。
がん治療は作戦会議が大事です。シリーズは続きます!
【がん防災を哲学で考えてみる試み】今後の日程は次の通りです。
<2025年>
9/27土 16:00~17:00 がん防災後半 自分がなったとき
青島敬二先生
11/22土 16:00~17:00 がん防災 治療と仕事の両立
青島敬二先生
<2026年>
1/24土 16:00~17:00 がん防災 身近な人がなったとき
青島敬二先生
Vol.6 【がん防災を哲学で考えてみる試み ~シリーズ2~】
一般社団法人がん哲学外来(通称「がん哲学外来」)は、「がん教育」の知識を高めることを目的にした会員向けセミナーを定期的に開催しています。2025年5月開催のセミナーは次の通りでした。
〇2025年5月24日(日) 16時~17時(WEB開催)
講師: 青島敬二先生
(芳珠記念病院医師・がん教育認定外部講師・がん防災セミナー講師)
講座: 「がん防災を哲学で考えてみる試み シリーズ2
~がん防災前半備え編~」
石川県内の病院で勤務医としてがん治療に携わる青島先生は、「がん教育認定外部講師」や「がん防災セミナー講師」を務め、がん啓蒙活動を展開しています。がん哲学外来の理事を務めていることから会員向けセミナーでも講演する機会があり、好評だった「がん防災」をシリーズ化し詳しくがんへの備えをお話いただくことになりました。2回目となる5月のセミナーでは、普段の備えという基本のキでした。
医療技術の進歩によりがんによる5年生存率は年々高くなっているものの、依然として日本人の死亡原因の首位をしめるがん。がんへの備えの基本は、検診をうける、早めの治療、正しい情報、治療のためのお金の点検です。
ITの普及によりネットで検索するだけで欲しい情報を得ることはできますが、誰もがネットに投稿できる時代だけに正しくない情報も多々あります。そんな中、青島先生が進めるがん情報は、がん情報サービス、がん防災マニュアル、防がんMAPの3つとのこと。「がん防災マニュアル」については、主にがん未経験の現役世代に向けて作られています。
※がん防災マニュアル https://www.gh-ouendan.com/ganbousai-blue
近い将来、必ずくるといわれている大地震。その備えとして様々なアプローチで注意喚起がなされています。がんへの備えも同じです。正しく知り、必要以上に恐れることなく、今日という日を生きていきたいものです。
【がん防災を哲学で考えてみる試み】今後の日程は次の通りです。
<2025年>
7/19土 16:00~17:00 がん防災 お金のこと(宮原さんの体験)
青島敬二先生
9/27土 16:00~17:00 がん防災後半 自分がなったとき
青島敬二先生
11/22土 16:00~17:00 がん防災 治療と仕事の両立
青島敬二先生
<2026年>
1/24土 16:00~17:00 がん防災 身近な人がなったとき
青島敬二先生