一般社団法人がん哲学外来

コラム:がん哲学外来 会員向けセミナー

文責・桑島まさき/監修・宮原富士子

Vol.7 【がん防災を哲学で考えてみる試み ~シリーズ3~】

一般社団法人がん哲学外来(通称「がん哲学外来」)は、「がん教育」の知識を高めることを目的にした会員向けセミナーを定期的に開催しています。2025年7月開催のセミナーは次の通りでした。

〇2025年7月19日(土) 16時~17時(WEB開催)
 講師: 青島敬二先生
(芳珠記念病院医師・がん教育認定外部講師・がん防災セミナー講師)
 講座: 「がん防災を哲学で考えてみる試み シリーズ3 ~お金のこと~」

梅雨明けした関東地方は夏真っ盛りの一日、世の中的に三連休の初日は参議院選挙を翌日(7/20)に控えていたため、どこもかしこも選挙情報ばかり流していました。この日、石川県内の病院で勤務医としてがん治療に携わる青島先生による「がん防災」シリーズ第3弾となる7月の会員向けセミナー(オンライン)が行われ、がん治療のためのお金についてお話していただきました。

青島先生のお話の前に、がん哲学外来事務局(兼理事)の宮原富士子さんが、これまでの入院・通院歴を通して(がん以外の症例)感じたこととして、生命保険を賢く選択し、すでに入っている保険については都度見直しをする必要性があることを強調しました。また、シミ治療などの美容医療をうける際には見積書が提示されますが、がん治療(ほかの症例も)にはそういうシステムはない。長くなることが予想される治療の場合、治療をうける側は病院や医師選びと同じく重要なポイントになると考えを述べました。

医療技術はめまぐるしい勢いで進化しており、難治性のがんといわれる膵臓がんの延命率もあがっています。現在では入院日数が減り、通院による治療が増加する傾向にあります。治療を継続することでフツーに生活することが可能なのにお金に困窮すると、治療を中断せざるを得ない状況が予想されます。がん治療の場合、多くの相談機関がありますので、ソーシャルワーカーやがん治療の専門家などに相談する【受援力】がとても大事になります。
がん治療は作戦会議が大事です。シリーズは続きます!

【がん防災を哲学で考えてみる試み】今後の日程は次の通りです。

<2025年>
9/27土 16:00~17:00  がん防災後半 自分がなったとき
青島敬二先生
11/22土  16:00~17:00 がん防災 治療と仕事の両立
青島敬二先生
<2026年>
1/24土  16:00~17:00 がん防災 身近な人がなったとき
青島敬二先生

Vol.6 【がん防災を哲学で考えてみる試み ~シリーズ2~】

一般社団法人がん哲学外来(通称「がん哲学外来」)は、「がん教育」の知識を高めることを目的にした会員向けセミナーを定期的に開催しています。2025年5月開催のセミナーは次の通りでした。

〇2025年5月24日(日) 16時~17時(WEB開催)
 講師: 青島敬二先生
(芳珠記念病院医師・がん教育認定外部講師・がん防災セミナー講師)
 講座: 「がん防災を哲学で考えてみる試み シリーズ2 
~がん防災前半備え編~」

石川県内の病院で勤務医としてがん治療に携わる青島先生は、「がん教育認定外部講師」や「がん防災セミナー講師」を務め、がん啓蒙活動を展開しています。がん哲学外来の理事を務めていることから会員向けセミナーでも講演する機会があり、好評だった「がん防災」をシリーズ化し詳しくがんへの備えをお話いただくことになりました。2回目となる5月のセミナーでは、普段の備えという基本のキでした。

医療技術の進歩によりがんによる5年生存率は年々高くなっているものの、依然として日本人の死亡原因の首位をしめるがん。がんへの備えの基本は、検診をうける、早めの治療、正しい情報、治療のためのお金の点検です。
ITの普及によりネットで検索するだけで欲しい情報を得ることはできますが、誰もがネットに投稿できる時代だけに正しくない情報も多々あります。そんな中、青島先生が進めるがん情報は、がん情報サービス、がん防災マニュアル、防がんMAPの3つとのこと。「がん防災マニュアル」については、主にがん未経験の現役世代に向けて作られています。
  ※がん防災マニュアル https://www.gh-ouendan.com/ganbousai-blue

近い将来、必ずくるといわれている大地震。その備えとして様々なアプローチで注意喚起がなされています。がんへの備えも同じです。正しく知り、必要以上に恐れることなく、今日という日を生きていきたいものです。

【がん防災を哲学で考えてみる試み】今後の日程は次の通りです。

<2025年>
7/19土 16:00~17:00 がん防災 お金のこと(宮原さんの体験)
青島敬二先生
9/27土 16:00~17:00  がん防災後半 自分がなったとき
青島敬二先生
11/22土  16:00~17:00 がん防災 治療と仕事の両立
青島敬二先生
<2026年>
1/24土  16:00~17:00 がん防災 身近な人がなったとき
青島敬二先生

Vol.5 【がん防災を哲学で考える試み ~シリーズ1~】

一般社団法人がん哲学外来(通称「がん哲学外来」)は、「がん教育」の知識を高めることを目的にした会員向けセミナーを定期的に開催しています。2025年3月開催のセミナーは次の通りでした。

〇2025年3月30日(日) 16時~17時(WEB開催)
 講師: 青島敬二先生
(芳珠記念病院医師・がん教育認定外部講師・がん防災セミナー講師)
 講座: 「がん防災を哲学で考える試み ~シリーズ1~」

関東地方では、3/24に桜の開花発表があり、3/29頃満開予想がだされました。多くの方々が桜スポットでお花見を楽しんで(だ)ことでしょう。

会員セミナーでは第一回目にご登場いただいた青島啓二先生に、昨年5月【がん防災@人生百年時代、最低限の知識と備えでがんリスクを軽減する】というタイトルでお話していただきました。
がんになるリスクをさげる普段からの対策、いざがんに罹患してしまった時の患者としての治療の受け方、がんと仕事の両立、相談先や情報源など、また自身が罹患した時や周囲の人が罹患した時の対応の仕方など幅広く充実した内容でした。時間制限があるため大まかな説明にならざるを得ませんでしたので、好評につきシリーズ化し詳しくご紹介することになりました。日程は次の通りです。

【がん防災を哲学で考えてみる試み】

<2025年>
5/24土 16:00~17:00 がん防災前半 備え編 
青島敬二先生
7/19土 16:00~17:00 がん防災 お金のこと(宮原さんの体験)
青島敬二先生
9/27土 16:00~17:00  がん防災後半 自分がなったとき
青島敬二先生
11/22土  16:00~17:00 がん防災 治療と仕事の両立
青島敬二先生
<2026年>
1/24土  16:00~17:00 がん防災 身近な人がなったとき
青島敬二先生

急なケガや痛みに対応するために日頃からお薬や医学書などを常備したり、地震、津波、大雨などの自然災害に備えて食料品などを備蓄されたり、備えをされていることでしょう。
他人事と思っていたがんが自分の細胞の一部になる可能性は誰にでもあります。エステや美容医療の力をかりて気になっていたシワやシミを消すことはできますが、手入れを怠ると再び出現します。がんも一度で終わるとは限りません。がんに備える「がん防災」、まずは「がん防災マニュアル」や「防がんMAP」をじっくり読んでみることが大事かと思います。
  ※がん防災マニュアル https://www.gh-ouendan.com/ganbousai-blue

※ 次回は、5月24日(土)16時~17時開催です。

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