当院のがん患者にAIを使用した記事がM3に取り上げられました。
福井済生会病院がん相談支援センターに森岡江美社会福祉士が訪問しました
福井県済生会病院がん相談支援センター見学について
2026/01/20
森岡江美
福井県済生会病院におけるがん相談支援の実際を学び、福井県済生会病院と福井工業大学と共同開発されたAI(対話型ケアボット)を活用した相談体制の見学を行った。本見学は福井県済生会病院の宗本先生、がん相談支援センター相談員の案内のもと、がん相談支援センターを中心に見学を行った。また、ケアボット導入の経緯や、福井工業大学との連携体制、現在の運用状況について説明を受けた。
病院全体では、検査から治療までを一貫して提供する女性専門のフロア、外来での緩和ケアの介入、入院中の緩和ケアチームによる支援、副作用に対応するがん治療サポート外来など、患者を支える体制が整っていると考えられた。院内にある緩和ケア病棟内には水の都福井ならではの噴水があり、水の音が絶えず流れることで穏やかな雰囲気が保たれていた。
がん相談支援センターでは、毎月のメディカルカフェの開催、月2回の業者によるウィッグなどの相談会、ハローワークの相談会、社会保険労務士による相談会など患者向けの相談会が積極的に開催されていた。暖かい日差しが入るよう設計されたメディカル情報サロンがあり、メディカルカフェもこちらで開催されている。メディカルカフェには、ピアサポーター研修を修了したピアサポーターも計画段階から参加しており、患者・家族が抱く疑問に対応できるテーマ設定となっていた。
メディカル情報サロン内にはウィッグや帽子が展示されており、手に取って触れることができることも特徴的であった。
福井県済生会病院ではがん患者および家族が抱える不安や困りごとに対応するため、ケアボットの実証研究を行っており、来年度から活用する予定である。ケアボットは、治療や制度に関する基本的な情報提供を行うとともに、相談内容の整理を行い、必要に応じてがん相談支援センターの相談員による相談対応へとつなぐ役割を担っていた。ケアボットのアバターは宗本先生をモデルとしており、相談者に傾聴・受容・支持的支援・情報提供を行う姿が、宗本先生の対応を彷彿とさせるものとなっていた。
ケアボットを相談支援体制の一部として位置づけた経緯や、患者・家族が相談にアクセスしやすい環境づくりを目的としていることについて説明があった。相談員につなげるようなキーワード設定を検討中であり、ケアボットによる対応と、相談員による人的支援との役割分担が整理されている点を確認した。
福井工業大学と共同したケアボットを活用した相談支援体制は、がん相談支援の新たな可能性を示す取り組みである。ICTと人的支援を適切に組み合わせることで、患者・家族にとってより利用しやすい相談体制の構築につながると考えられた。

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