一般社団法人がん哲学外来

コラム:哲学で考えるがん教育カフェ

文責・桑島まさき/監修・宮原富士子

Vol.19 【便利なものは適切に使用し、有効活用する】

一般社団法人がん哲学外来(通称「がん哲学外来」)は、がん教育の学びを哲学で考える「がん哲学の視点からのがん教育」(「哲学で考えるがん教育カフェ」改称)を毎月開催しています。カフェは既に各地でがん教育に携わる方々にご参加いただき、参加者と共に話し合う場で、がん教育の重要性が問われる中、外部講師を育てサポートすることを目的としています。      

2026年3月開催のがん教育カフェは次の通りでした。

〇2026年3月7日(土) 16時~17時(WEB開催)

 講師: 北郷秀樹さん(がん治療相談家)
                          
 講座: 「がん教育の一環として学ぶ ~AIの上手な使い方~」

逃げるように2月が過ぎた後、3月がやってきて春めいたポカポカ陽気になりました。もうじき桜の季節と思うとワクワクしますが、花粉の季節でもありますので憂鬱な方も少なくないのではないでしょうか。
3月最初の土曜日に開催されたカフェでは、「対話が大切シリーズ」の北郷秀樹さんに再び登場いただき、がん教育の現場におけるAIの賢い使い方についてお話していただきました。

私たちの日常にかなり浸透しているAIは、膨大な情報がつまっているため即座に答えをだしてくれます。何か知りたい時、PCやスマホでは当然のようにAIがはいりこんでいます。しかし、AIも人間と同じでミスをすることを忘れてはなりません。感情の理解や倫理的な判断を苦手とし、誤情報や偏りが生まれることがありますので、最終的な判断は人間が行う必要があります。AIを便利なツールとして活かすためには、「質問の仕方の勉強になるので、ロジカルに質問するといい回答が期待できる」と北郷さんは語ります。

参加された方々からは次のような感想があがりました。

○患者さんの中にはAIでいろいろしらべて医療者に質問される方が増えているが、いかにきちんと理解して、それを医療者に的確に説明できるか「表現力」が必要だと思っている。
○AIは便利なツールだと思うが、がんの症状説明は難しいと思っている。
○質問の角度を変えてきいてみると、参考になる答えが期待できることがある。
○どんな風に痛いのか、痛みのスケールを表現するのは難しいようだ。

人間と違っていつでも・どこまでも・つきあってくれるというメリットがあるため、人間に話せない相談をAIに頼む、つまりAIと対話する方々も多いようです……。
小さな対話がその人のためになるならAIに頼らなくても、人と人との対話を重視するがん哲カフェのような場が効果的なのかもしれませんね。
本講座の詳細は、がん哲学外来HP掲載の北郷さんご自身のコラムがアップされていますので、是非アクセスしてください。

★北郷さんのコラム「1人1人の生き方カフェ」
https://gantetsugaku.org/cafecolumn-ikikata/

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