一般社団法人がん哲学外来

コラム:哲学で考えるがん教育カフェ

文責・桑島まさき/監修・宮原富士子

Vol.1【住み慣れた地域で安心して過ごすために】

一般社団法人がん哲学外来(通称「がん哲学外来」)は、がん教育の学びを哲学で考える「哲学で考えるがん教育カフェ」を毎月開催しています。カフェは、既に各地でがん教育に携わる方々にご参加いただき、参加者と共に話し合う場で、がん教育の重要性が問われる中、外部講師を育てサポートすることを目的としています。      

2024年6月開催のがん教育カフェは次の通りでした。

〇2024年6月8日(土) 16時~17時(WEB開催)

 講師: 宮原富士子さん(一般社団法人がん哲学外来理事、薬剤師、
              勝海舟記念下町(浅草)がん哲学外来主宰など)
 講座: 「がん教育の視点から見たがん哲カフェ」

講演内容: 
浅草を拠点として活動する勝海舟記念下町(浅草)がん哲学外来(以下、「がん哲カフェ」と表記)主宰の宮原富士子さんが、同志の仲間たち(医師、薬剤師、ケアマネージャー、看護師)と共に展開する活動、「浅草モデル 浅草コンソーシアム」(大別すると、がん哲カフェ、浅草かんわネットワーク研究会、緩和DI塾在宅DI研修会、女性の健康講座)をスライドで説明されました。このモデルは、がん患者と家族を支える浅草地域の介護医療スタッフの顔の見える関係を築くことを目標にし、ケアラーのほとんどが女性であることが特徴です。

 そして、「人としての尊厳が尊重され、なじみの浅草で、最愛の人々に囲まれて安心して過ごすこと。それを私達専門職チームが、一丸で寄り添い、支え続け、最期までしっかりと、その人らしい人生を送っていただく」。それが、宮原さんと志を同じくする仲間たちの目標となっています。
 がんになったからといって悲観的にならず、がん闘病を特別なものと意識せず、がんになっても住み慣れた地域で安心して過ごす……。そのためには、早いうちからがん教育に触れることが大事です。

※ 次回は、7月20日(土)16時~17時開催です。

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