Vol.2【現在できることを、遠慮なく欲張って生きる!】
一般社団法人がん哲学外来(通称「がん哲学外来」)は、がん教育の学びを哲学で考える「哲学で考えるがん教育カフェ」を毎月開催しています。カフェは、既に各地でがん教育に携わる方々にご参加いただき、参加者と共に話し合う場で、がん教育の重要性が問われる中、外部講師を育てサポートすることを目的としています。
2024年7月開催のがん教育カフェは次の通りでした。
〇2024年7月20日(土) 16時~17時(WEB開催)
講師: 大島直也さん(大島治療院鍼灸師/スポーツトレーナー/肺がん当事者)
講座: 「学校で伝える私のがんの話」
講演内容:
AYA世代のがん患者で三児の父でもある大島さんは、現在、幸いにもさほど抗がん剤の副作用がないため通常通り仕事をしながら、がん教育外部講師として活動中。がん教育外部講師としての活動で気を付けていること、そして自身の闘病について話してくれました。
学校で子どもたちにがん教育をする際には、医学的根拠が乏しい情報は明白にして話す/子どもたちの表情をみて話す/自分よがりの独演会にしない/といった点に気を付けているそうです。
がん治療に関しては、治療がうまくいかないと焦りが生じるものだが「最新の治療」が「最良の治療」ではないことを理解して欲しいと思っているとのこと。
がんと診断されてから「みんなのがん教室」に参加し、同じような経験をもつ仲間たちと知り合い、がん教育を推進する一般社団法人LINKOS(リンコス)に関わり、現在は同法人の理事を務めている大島さんは、がん教育を通してキャリア教育をしたいと考えていると話します。
昨年夏、ステージⅣの肺がん患者」となり1年が経過。厳しい治療になるだけに、現在できることは遠慮なくやり、生きること、楽しむこと、やりたいことを欲張ってやりたいと話す姿をみて、「いい覚悟でいきる」という清々しい言葉を実感しました。
※ 次回は、8月10日(土)16時~17時開催です。