一般社団法人がん哲学外来

コラム:哲学で考えるがん教育カフェ

文責・桑島まさき/監修・宮原富士子

Vol.16 【生き方の上に、治療がある】

一般社団法人がん哲学外来(通称「がん哲学外来」)は、がん教育の学びを哲学で考える「がん哲学の視点からのがん教育」(「哲学で考えるがん教育カフェ」改称)を毎月開催しています。カフェは既に各地でがん教育に携わる方々にご参加いただき、参加者と共に話し合う場で、がん教育の重要性が問われる中、外部講師を育てサポートすることを目的としています。      

2025年9月開催のがん教育カフェは次の通りでした。

〇2025年9月6日(土) 16時~17時(WEB開催)

 講師: 北郷秀樹さん(がん治療相談専門家)
                          
 講座: 「自分の生き方をもっと声に出そうよ、そのためには。」

9月最初の金曜日(9/5)、関東地方は台風の影響をうけた雨の一日となりました。翌日の9月最初の土曜日(9/6)、がん教育カフェが開催されました。この日は先月「対話が大切シリーズ ~小さい対話が新たな人生の扉を開ける~」というテーマで話された北郷秀樹さんで、今回がシリーズ3回目となります。
本講座の詳細は、がん哲学外来HP掲載の北郷さんご自身のコラムがアップされていますので、是非アクセスしてください。
★北郷さんのコラム「1人1人の生き方カフェ」
        https://gantetsugaku.org/cafecolumn-ikikata/

がんと診断された場合、自身が受診した病院での治療内容や主治医について説明をうけ、治療をうけるかどうかを一週間程で決定する……ほとんどが病院主導で進められていきます。しかしながら、一週間という短い時間で重要な事柄を決めるのは、告知をうけたばかりの患者にとっては厳しいのが現実です。
どんな治療を望んでいるのか、どんな生き方をしながら治療を続けたいのか、自分の人生ですから自分で決めたいものですが、こういう問いかけを医師から受けるのは、正直珍しいと言わざるを得ません。

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