Vol.11 【何かを始めるのに、遅いということはない!】
一般社団法人がん哲学外来(通称「がん哲学外来」)は、がん教育の学びを哲学で考える「がん哲学の視点からのがん教育」(「哲学で考えるがん教育カフェ」改称)を毎月開催しています。カフェは既に各地でがん教育に携わる方々にご参加いただき、参加者と共に話し合う場で、がん教育の重要性が問われる中、外部講師を育てサポートすることを目的としています。
2025年4月開催のがん教育カフェは次の通りでした。
〇2025年4月5日(土) 16時~17時(WEB開催)
講師: 大島直也さん(大島治療院鍼灸師/スポーツトレーナー/肺がん当事者)
講座: 「がんサバイバーが教えるキャリア教育」
4月から新入社員となった方々は、最初の土曜日(?)が絶好の花見日和となり、ポカポカ陽気もあいまってリフレッシュできたのではないでしょうか?
がん哲学外来が企画運営している「哲学で考えるがん教育カフェ」は、「がん哲学の視点からのがん教育」と改称し、引き続き新鮮な情報を発信していきます。
新年度最初の講演者は、2024年7月にも登場いただいた大島直也さんでした。
※Vol.2「現在できることを遠慮なく頑張って生きる」
(講座名/学校で伝える私のがんの話)
https://gantetsugaku.org/cafecolumn/page/2/
昨年のお話では、「現在できることを遠慮なく頑張って生きる」というタイトル通り、がん治療をしつつ家族、仕事、がん教育外部講師などパワー溢れる日々を過ごされていることを報告していただきましたが、今回はキャリア教育としてのがん教育についてお話いただきました。
「キャリア教育」とは、「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通してキャリア発達を促す教育」(経済産業省HP)とあります。
一般的にがんに罹患すると戸惑い、無気力になったり絶望的になったり、死を考えてしまう人もみられますが、がん患者さんにもフツーの日常(生活)があり、人生は続きます……。がん教育とキャリア教育を結びつけて話す大島さんはがん当事者。普段意識していることは、人に興味をもつことと言います。
そして、
何かを始めるのに遅いということはない。
やりたいことは全部やろうという気持ちを持続させることが大事。
心のとまどいの先に、必ず道がある。
というパワーあふれるメッセージは、がん当事者だけでなく多くの方々の励みとなることでしょう。ポジティブさが十分に伝わるお話でした。