一般社団法人がん哲学外来

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21世紀のがん哲学 樋野興夫
〜すこしの時間ご一緒しませんか?
ちょっと立ちどまり、一息つき、考えるときを持ち、歴史人に思いをはせる~

第37回 『他人を思いやる心』 〜 『共に喜び、共に泣く』 〜

2024年12月13日(金) 筆者は、病理組織診断業務を行う。 その後、Wife が小学部の校長を勤める【クリスチャン・アカデミー・イン・ジャパン(Christian Academy in Japan(CAJ)】での教職員のクリスマス会に出席する。 それから、新渡戸稲造(1862-1933)を師と敬愛する南原繁(1889-1974)の研究会(Zoom方式・対面方式の会場 学士会館303号室)にZoom出席する。 筆者は、南原繁没後30年にあたる2004年にスタートした南原繁研究会の3代目の代表を仰せつかっている。今年(2024年)は【南原繁研究会発足20周年、さらには南原繁没後50年】でもある。『人間として行為の継続の大切さ』を痛感する日々である。

12月14日(土)は、『お茶の水がん哲学外来・メディカルカフェ in OCC』である。 今回は、沖縄からも参加されるようである。 筆者は、講演と個人面談の機会が与えられる。 OCCニュースレター23号が送られて来た(添付)。 真摯に熱意を持って継続的に活動されているスタッフには、ただただ感服する。 まさに、自分の『役割と使命』の遂行である。
 
『お茶の水がん哲学外来・メディカルカフェ in OCC』は、東日本大震災の2011年に創設準備がなされ、2012年に当時OCC副理事長であった今は亡き榊原寛先生(1941-2020)が始められた。 筆者は、『順天堂大学医学部 病理・腫瘍学教授』時代の2012年5月26日の第1回『お茶の水がん哲学外来・メディカルカフェ in OCC』から 毎回、参画している。

12月15日(日)は、CAJでの『東久留米がん哲学外来・カフェ』(CAJのキャンパス) (添付)、その後『読書会』(添付)(East Sideカフェ)である。【若い頃から感銘を受けのは『武士道』を出版した教育者 新渡戸稲造、政治学者 南原繁、思想家 内村鑑三(1861-1930)、経済学者 矢内原忠雄(1893-1961)の本である。『限りある人生を充実させるためには、良き師に出会う、良き友に出会う、良き本に出会うことが大事だ』の学びである。『東久留米がん哲学外来・カフェ』は、2008年からスタートした。 継続の大切さを実感する日々である。今回の『東久留米がん哲学外来・カフェ』では初参加の方もおられるとのことである。

『東久留米がん哲学外来・カフェ』の後は、定例の『読書会』(2007年開始)に出席する。 内村鑑三著『代表的日本人』(鈴木範久訳)と新渡戸稲造著『武士道』(矢内原忠雄訳)を交互に進めている。 今回の読書会は『武士道』の第6章『礼』である。 今回の担当の野澤登美子氏と萩原恵子氏は、徹夜で音読の練習をされることであろう! 『礼=他人を思いやる心=人と共に喜び、人と共に泣く』である! ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe;1749-1832)を こよなく尊敬したスイスの作家であるヨハンナ・シュピリ(Johanna Spyri;1827-1901)の『アルプスの少女ハイジ』の心得であろう! 『読書会』の後、隣りのインド料理店ルチアで参加者【春風のようなゴリラ & 大きな目もムツゴロウ & 聞き上手な・セキセイインコ & のんきなカチガラス & とら;虎】らと定例の夕食会の時を持つ。

   

第36回 Medical Village 〜 小さな事に忠実に暮らせる場所 〜

2024年12月7日 筆者は【早稲田大学エクステンションセンター中野校】での講座『ジャンル:人間の探求 〜 講座名:がんと生きる哲学』(テキストは『新渡戸稲造:壁を破る言葉』(三笠書房2023年10月15日発行)から、市村雅昭氏が企画された万座温泉日進館(群馬県)での【2024年メデイカル・ヴィレッジ in 嬬恋村:がん哲学外来カフェin 万座 『樋野先生を囲んで ちょっと早いクリスマス!』】(添付)に赴いた。 嬬恋村の『がん哲学外来カフェ』のスタッフの方も参加されていた。

wifeと参加者の皆様と夕食の時を持った。 東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、長野県からも参加されていた。 夕食中、筆者は杉良太郎の『すきま風』を歌う企画が与えてた(添付)。 また、東京都葛飾区の『がん哲学外来亀有メディカルカフェ』代表 小暮信子氏は、小柳ルミ子の『瀬戸の花嫁』、さらに、皆様の熱唱には大いに心が癒され 感動した。 夕食の後、筆者は、ロビーで講演『小さな事に忠実であれ 〜 病気であっても病人ではない 〜』を行った(添付)。 その後、皆様と懇談の時を持った。 大変有意義な充実した時であった。

翌朝(12月8日)朝食後、wifeと雪の積もる万座を散策した(添付)。 10:00amから『がん哲学外来』が開催された。 筆者は 別室で個人面談の時も与えれた。 昼食後、市村雅昭氏の運転で、軽井沢駅に向かった。 軽井沢は快晴であった。 軽井沢駅から帰京した。 本当に忘れ得ぬ貴重な『万座温泉の旅』となった。 今回の『雪の万座の旅』は、本当に『人生の良き想い出』となった。

Wifeと最初に万座温泉に行ったのは、1998年であろう。 2012年 万座温泉日進舘で『がん哲学外来カフェ』が開設された。 筆者の夢は、『Medical Village(居場所作り) in 万座』構想である。 早速、市村雅昭氏から『第10回メディカルヴィレッジ大会(2027年)に向けて実行委員長を探します。』とのメールが届いた。

【『日本Medical Village学会』(下記)設立の目的は、がん患者さんが 最期まで安心して暮らすことが出来る場所(Medical Village)を地域に創ることです。 Medical Villageとは、がん患者さんを癒すことのできる村です。 がん患者さん本人だけでなく、本人に関わる家族や友人や、本人を支援する医療や介護の従事者にとっても 安心できる場所になることを目標にします。】(新渡戸記念中野総合病院のHP)

第1回 日本Medical Village学会(伊仙町) 2018年
第2回 日本Medical Village学会(小諸市) 2019年
第3回 日本Medical Village学会(八女市) 2020年
第4回 日本Medical Village学会(秋田) 2021年
第5回 日本Medical Village学会(八女市) 2022年
第6回 日本Medical Village学会(山梨県) 2023年
第7回 日本Medical Village学会(青森県) 2024年
第8回 日本Medical Village 学会(東京都青梅市) 2025年
第9回 日本Medical Village 学会(滋賀県) 2026年

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