一般社団法人がん哲学外来

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21世紀のがん哲学 樋野興夫
〜すこしの時間ご一緒しませんか?
ちょっと立ちどまり、一息つき、考えるときを持ち、歴史人に思いをはせる~

第55回  『地域医療連携』 〜 『隙間を埋める社会構築』 〜

2025年3月15日滋賀県東近江市での第8回『日本地域医療連携システム学会』に向かった。 米原駅に大会長 東近江永源寺診療所所長 花戸貴司先生が車で向かいに来て頂いた。スタッフの皆様と夕食の時を持った。『心温まるおもてなし』には、大いに感動した。 翌日の3月16日 学会(あかね文化ホール)に出席した(添付)。

『日本地域医療連携システム学会』は、【地域医療分野の総合的な連携を推進し、特に在宅医療ネットワークを構築・整備することを中心とした事業を行うことです。医師や看護師・コメディカルの情報共有の場として積極的に活動し、より強固なチーム医療を提供することを目的としています。 地域医療推進事業団体と積極的な交流を目指します。 より良い医療・介護を提供するために教育活動を行い、いかに効率よく、かつ安全に遂行できるか、研究、調査を行う場となるよう取り組んでいきます。】と紹介されてる。『よき人生を過ごす糧を与えてくれるもの』である。

筆者は、日本地域医療連携システム学会理事長として、基調講演『病気であっても病人ではない 〜 社会構築を目指す 〜』の機会が与えれた (添付)。 花戸貴司先生は、主講演『住み慣れた地域で安⼼して暮らし続けるために 〜 三⽅よし研究会と地域の取り組み 〜 』を、地域活動報告は、【蒲生地区『おたがいさん蒲生』 & 愛東地区『学⽣カフェFika』】であった。 2026年の第9回『日本地域医療連携システム学会』の大会長である京都府立医科大学教授 武藤倫弘先生も参加されていた。

早速、【先生の『がん哲学』に関する深いご示唆は、私たち医療・福祉に携わる者にとって、大変貴重な学びとなりました。 また、昨夜のお食事会では、先生の著書や『がん哲学』について直接お話を伺うことができ、心に残るひとときを過ごさせていただきました。 温かなお人柄に触れ、大変感銘を受けましたこと、改めてお礼申し上げます。】との励ましのメールが届いた。 ただただ感謝である。

2026年 第9回『日本Medical Village学会』の大会長は、花戸貴司先生である。『日本Medical Village学会』は、【患者さん本人だけでなく、本人に関わる家族や友人や、本人を支援する医療や介護の従事者にとっても安心できる場所になることを目標にします。】と紹介されてる。 まさに、『隙間を埋める居場所 〜 First Contact Team 〜 』の社会構築である。

第54回  『愛情の原点』 〜 『それぞれの役割•使命』 〜

2025年3月9日CAJ(Christian Academy in Japan)の小学校の校長を務めるWifeとKBF
(Kurume Bible Fellowship in CAJ)に出席した。 この度、写真集を製作された猪口
由紀子様がKBFに持参された(添付)。 寄稿して頂いた皆様には感謝である。
今回、筆者は写真集に『富士山子と呼ばれて』を寄稿する機会が与えれた。 筆者は
【幼年時代から 私の誕生の年(1954年)の母(1923年2月20日 〜 2019年6月3日)の元
旦の夢が『富士山(3776m)』(添付)であり、筆者は、幼児の時から『富士山子』と母
に励まされたものである。】幼年時代のインプリンテイングは 生涯に影響を与える
ものである。 これが『愛情の原点』となろう!
筆者の故郷は、現在では人口34名、60%の空き家の島根県出雲市大社町鵜峠である。
無医村で小学校も中学校も廃校になった。 小学校の卒業式で、筆者に強い印象を与
えた来賓の言葉は『ボーイズ・ビー・アンビシャス (boys be ambitious)』である。
札幌農学校を率いたウィリアム・クラーク(1826-1886)が、その地を去るに臨んで、
馬上から学生に向かって叫んだと伝えられている言葉である。 クラーク精神が 札
幌農学校2期生の内村鑑三(1861-1930)、新渡戸稲造(1862-1933)、そして2人の弟子
でもある南原繁(1889-1974)、矢内原忠雄(1893-1961)を生んだ。
2003年に、初版『われ21世紀の新渡戸とならん』(イーグレープ)、2018年に、新訂
版、2019年4月には英語版『I Want to Be the 21 st Century Inazo Nitobe』 (日
本橋出版)が発行されることになった。 『人知を超えて、時は進んでいる』を実感
する日々である。
筆者は、CAJに於いて2008年から『東久留米がん哲学外来』を始めている。 2007年
からはCAJで、新渡戸稲造著『武士道』、内村鑑三著『代表的日本人』の読書会を始
めている。『良書を読み、有益な話を聞き、心の蔵を豊かにする』(新渡戸稲造)の
心得である。帰宅中、落合川を散策して白鳥とカモを眺めた(添付)。大いに心が慰
められた。『地球上の生物のそれぞれの役割•使命』を実感する。『1つのからだに
は 多くの器官があって、すべての器官が 同じ働きはしないのと同じように、大ぜ
いいる私たちも、― ひとりひとり互いに器官なのです。』(ローマ人への手紙12章4
-5節)の復学の1日であった。

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