第40回 『真摯に継続』 〜『役割と使命』の遂行 〜
2024年12月26日千葉県柏地域医療連携センターでの『柏がん哲学外来』(『がん哲学外来あびこカフェ』代表:中野綾子氏が担当)に赴いた(添付)。 筆者は、個人面談の機会も与えられた。『がん哲学外来亀有メディカルカフェ』(代表:小暮信子氏)& また、2019年7月開設された『岡倉天心(1863-1913)記念 がん哲学外来・巣鴨カフェ「桜」』の2代目代表の西原光治氏が『岡倉天心記念 がん哲学外来・巣鴨カフェ「桜」』5周年記念誌を持参された(添付)。終了後、一緒に昼食した。真摯に熱意を持って、継続的に活動されている皆様の姿は、 まさに『役割と使命=自分の力が人に役に立つと思うときは進んでやれ』の遂行である。
『柏がん哲学外来』は、2009年当時の国立がんセンター東病院の病院長の江角浩安先生のお計らいで、柏の葉キャンパス駅隣接の国立がんセンター東病院の施設ビルで開始し、2016年からは、柏地域医療連携センターに移った。 2024年6月27日は、【柏がん哲学外来15周年記念講演会】(添付)であった。 2008年 順天堂大学で『がん哲学外来』開設時に、【今は亡き『癌研所長:菅野晴夫(1925-2016)先生、国立がんセンター総長の杉村隆(1926-2020)先生、吉田富三(1903-1973)博士の長男で、NHKのプロデューサーであった吉田直哉(1931-2008)氏』】の御3人から『快挙であるとの励ましのお言葉』を頂いた。『がん哲学=生物学の法則+人間学の法則』&『がん哲学外来=生きることの根源的な意味を考えようとする患者と、がん細胞の発生と成長に哲学的な意味を見出そうとする病理学者の出会いの場』でもある。
12月26日『ニュースレター 日の出』を編集されている『長島愛生園の医師であった神谷美恵子(1914-1979)の研究者である田中真美先生(立命館大学生存学研究所客員研究員/ ホスピタリテイ人間教育研究所 代表理事)』から『日の出 第3号2024年12月25日発行』が送られてきた。 筆者は、原稿【真摯に熱意を持って継続 〜『役割と使命』の遂行 〜】(添付)を依頼された。 2024年10月29日 国立ハンセン病療養所長島愛生園(岡山県)での『神谷美恵子記念がん哲学カフェ;愛カフェ』12周年記念の講演会に赴いた。『新渡戸稲造(1862-1933)・内村鑑三(1861-1930)―>前田多門(1884-1962)―>神谷美恵子』の流れである。 2012年『神谷美恵子記念 がん哲学カフェ』が開設された。 神谷美恵子は、前田多門の娘で、前田多門は、内村鑑三の主宰する『柏会』に属していた。 新渡戸稲造は、神谷美恵子の両親の仲人でもあった。【『新渡戸稲造が『幼い 神谷美恵子』を膝に抱いてあやしている姿】が 今回、鮮明に蘇って来た。
『性質の異なった者を 容れるだけの雅量』と新渡戸稲造は『世渡りの道』(1912年)で述べている。 新渡戸稲造の下記の言葉の復学の日々である。
1)『他人の感情を尊敬することから生じる謙遜・慇懃の心』
2)『濃やかな配慮の人』
3)『欣然たる面貌、快然たる微笑』
4) 『正論より配慮の実践』
5)『個性と多様性の提示』
第39回 『医療職、介護職の風貌』 〜 『訪れる人を 温かく迎い入れる』 〜
2024年12月22日第14回『勝海舟記念下町(浅草)がん哲学外来』シンポジウム(主宰:宮原富士子氏:薬剤師)が開催されるようである。 勝海舟(1823-1899)と言えば江戸城の無血開城、咸臨丸での太平洋横断などで知られている。 1860年代遣米使節団(勝海舟らがいた)が、ニューヨークのブロードウエイを行進した。 彼らの行進を見物した詩人ホイットマン(Walter Whitman 1819-1892)は、『考え深げな黙想と真摯な魂と輝く目』と表現している。
新渡戸稲造(1862~1933)は『武士道』の第13章『刀・武士の魂』で【『故勝海舟伯は我が国歴史上最も物情騒然たりし時期の一つをくぐって来た人であり』で始まり、『海舟座談』を引用して、『これが艱難と勝利の火炉の中にてその武士道教育を試みられし人の言である』】と記述している。 現代の世にも欲しい人物である。『勝海舟記念下町(浅草)がん哲学外来』の存在は『医療の幕末』から『医療の維新』への時代に向けての『事前の舵取り』になるだろうと感ずるのは筆者のみであろうか? この風貌こそ、現代に求められる『医療職、介護職の風貌』ではなかろうか!
筆者は、以前、勝海舟の屋敷があった赤坂で、講演『勝海舟の胆力 〜 がん哲学外来の心得 〜』に招かれた。 母を亡くして 悩んでいるクララに対して、勝海舟の奥さん(たみ)の言葉;『悲しい時には 私達の所へいらっしゃい、一緒に泣きましょう、そしてあなたが 仕合せな時には 一緒に笑いましょう。さあ勇気をお出しなさい、—— これから先の長い年月のことは考えず、今日という日以外には 日がないと思って ただ毎日をお過ごしなさい』を語ったものである。 これは、『訪れる人を 温かく迎い入れる』心得であり、『がん哲学外来・カフェ』の理念でもあろう!
【『樋野動物園』1周年記念誌 〜個性と多様性〜】(添付)の文章に大いに感動した。
【狼(wolf=宮原富士子氏:写真添付):ネコ目(食肉目)イヌ科イヌ属に属する哺乳動物で、肉食。群れで行動し、獲物を捕まえる。獰猛なイメージですが、実はとても情に厚く、面倒見がよく、感情表現が豊かで、コミュニケーション能力も高く、ボディーランゲージで感情表現をするという狼Wolfのみやちゃんです。 みやちゃんは、浅草のかかりつけ薬剤師として地域の人の見守りをライフワークにしています。 医療や介護についている人が、面倒見る目線で支援をするのではなく、職にかかわらず医療介護福祉を地域で相談役となりつつ、地域の人も学びを忘れずにというマインドを広めています。】
【ブルドッグ(正式名はイングリッシュ・ブルドッグまたはブリティッシュ・ブルドッグ:English Bulldog、British Bulldog)=倉持雅代氏(看護師:写真添付):イギリスの国犬で、落ち着きがあり、忠実で、明るく、人懐っこくてフレンドリーな動物としてしたしまれています。 愛情深く甘えん坊のところがありますが、やや頑固で食欲旺盛です。 そのイメージそのものの(わお!)倉ちゃんは在宅で過ごす方に関わる看護師として訪問でも診療所でも、地域でも、夜の飲み会でも人恋しく出回ります。頼れる存在であれるようウルフみやちゃんとともに地域を巡回してまーす。(それにしても、いつの間にか動物園が開園されていたことにびっくり!)】