一般社団法人がん哲学外来

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21世紀のがん哲学 樋野興夫
〜すこしの時間ご一緒しませんか?
ちょっと立ちどまり、一息つき、考えるときを持ち、歴史人に思いをはせる~

第25回 柔和で優しい、どんな空気にも 溶け込む 〜温かい人間としての関係〜

2024年10月10日順天堂大学院博士課程講義『がん研究の最前線』に赴いた。 受講者に『がん哲学』(2004年3月7日発行to be出版)の中国語訳(添付)を読みたいとの希望がありプレゼントした。

『医療者の2つの使命』

(1)『学問的、科学的な責任』で、病気を診断・治療するーー>学者的な面

(2)『人間的な責任』で、手をさしのべるーー>患者と温かい人間としての関係

また、

癌も身の内 = 癌の個性

細胞(使命を自覚して任務を確実に果たす)の社会学(『自己制御と犠牲』の上に成り立つ)vs 真の目標を見失った細胞集団 = 癌細胞 = エゴイスト集団

を述べた。 多数の質問もあり 大変有意義な充実した授業であった。

10月11日 JR四ツ谷駅近くの上智大学に 隣接した聖イグナチオ教会での『イグナチオ朝祷会』で講演の機会が与えられた。『チャウチャウ症候群認定証』の希望があり3人(飯塚永里子様、阿部守利様、宮下誠ー様)に授与した(添付)。

1.チャウチャウ犬の風貌

2.尺取虫運動

3.沈黙で寄り添える

早速、【チャウチャウ症候群認定証、ありがとうございました。 詳しく認定証の意味はわからないですけれど、先生のような方に 認定していただけたことが 誠に嬉しく、真に品性のある人格を目指し、高らかに掲げます。

本当に素晴らしい偉い方は、とても柔和で優しい、どんな空気にも 溶け込む方なのだと、先生にお目にかかって気づきました。

私も自分のミッションがなんなのかを、日々祈りながら、探して行きたいです。

本日は、イグナチオ朝祷会でのご講演、誠にありがとうございました。 続きましてのカフェでの有意義なお話しも心より感謝を申し上げます。『認定証』も有難うございました。 天国カフェを目指して、読書を大切にし、120歳までがんばります。今後ともご指導の程 、宜しくお願い申し上げます。】との心温まる励ましのメールが届いた。

 

第24回 『縦糸と横糸』 〜 お互いが重なり合う交わり〜

2024年10月6日【小平がん哲学外来カフェ希(主催:大瀧恵理也・和子牧師夫妻) 開設記念『樋野興夫教授による講演会』】(小平聖書キリスト教会に於いて)に赴いた。

小平がん哲学外来カフェ “希”

”希”という字は縦糸と横糸の折り重なった貴重な織物を表します お互いが重なり合う交わりの中で 共に喜び 共に泣く 解決できなくても 解消できる 「なぜ?」から「いかに?」へ 病気であっても、病人ではない 新しい生き方を考えるきっかけの場となれれば幸いです

と 紹介されていた。 大いに感動した。

大瀧和子先生の司会で、下のプログラムが進められた。

第一部

テーマソング1『君は愛されるため生まれた』

講演

休憩

第二部

オカリナ伴奏『おどろくばかりの』

質疑応答

テーマソング2『God bless you 』

第三部

テイータイム and 個人面談の時が与えられた。

多数の質問があった。

【『1919年パリ講和会議が開催されている頃、『スペインかぜ』がフランスでも猛威をふるっていて、パンデミック(世界流行)で、感染者6億人、死者4,000万~5,000万人にも達したと推定されている』と、以前に聞いたものである。そのとき、新渡戸稲造(1862-1933)はパリにいて、その後、国際連盟事務次長に就任している(1920-1926)。『コロナ時代の生き方』が問われている現在、『新渡戸稲造なら、何と語るのであろうか?』の静思の日々である。『やるだけのことはやって、後のことは心の中で、そっと心配しておれば良いではないか。どうせなるようにしかならないよ』(勝海舟(1823-1899)の言葉が、鮮明に蘇る日々である) 】と語った。

新聞の取材者も参加されていた。 大変有意義な貴重な『開設記念講演会』時となった。 ただただ感謝である。

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