一般社団法人がん哲学外来

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21世紀のがん哲学 樋野興夫
〜すこしの時間ご一緒しませんか?
ちょっと立ちどまり、一息つき、考えるときを持ち、歴史人に思いをはせる~

第17回 『人生ピンチヒッター』〜『愛ある者は勇敢なる者である』〜

2024年8月26日『丘の上のカフェ・シャローム』代表:石井瑠美氏よりニュースレター『人生ピンチヒッター友の会2024秋』が送られて来た(添付)。 また、『がん哲学外来あびこカフェ』と『柏がん哲学外来(柏地域医療連携センター )(添付)』代表:中野綾子氏から『AKOYANONブログ』(添付)が送られて来た。

【当時ネット検索をすると何もプラスの言葉が見つからなかった。 そんな不安と孤独感の中で私を引き上げてくれたのが樋野興夫先生の著書の中に書いてあったいくつかの言葉の処方箋に励まされた。 特に

『病気があっても病人ではない』
これは抗がん剤治療で辛い思いをしていた時 自分を奮い立たせる言葉だった。
『解決はできなくても解消はできる』
逃れられない事を逃れようとするのではなく 見方を変えればいいのだと気が付いた言葉。
『人は最後に死ぬという大切な仕事が残っている』
この言葉にはドキッとした.

樋野先生はよく『人生は品性の完成だよ』そう仰る。みんな誰にでも訪れる『死』という最後の仕事に向かって どのように生きるか、あらためて考えさせられた言葉である。

樋野先生は2008年に順天堂大学病院で『がん哲学外来』を開設された。その後病院外にも『がん哲学外来カフェ』として展開されたという話を聞いて、私の頭の中にカフェという文字が浮かび上がった。もしかして 私は『がん哲学外来カフェ』をやるために病気になったのかもしれない。そうなら治療が終わっても生かされるはず! そう思って前向きに治療に向き合える事ができた。】と大いに感動した。

まさに、【最も剛毅なる者は最も柔和なる者であり、愛ある者は勇敢なる者である】の実践であろう!

第16回 立場を超えて集う 〜『心温まる・寛容性ある場』〜

2024年8月21日『21世紀の懸け橋 〜 “がん哲学” 〜』の編集担当の宮原富士子氏から2024年8月20日の読売新聞記事【がん哲学外来 患者と語らい 日田『隈診療所』の宮崎院長『ひた鮎カフェ』で『言葉の処方箋』】が送られて来た。

【日田市の在宅療養支援診療所『隈診療所』院長の宮崎秀人さん(70)が、がんの患者や家族らが病への不安や葛藤を打ち明け、生きる意味を一緒に考える『がん哲学外来ひた鮎カフェ』を始めた。同様の取り組みは、県内では大分市の『大分ふぐカフェ』に次いで2か所目。宮崎さんは『不安や、持って行き場のない複雑な思いを吐き出すことで自然と体が軽くなる。その手伝いをしたい』と語る。――――

<がん哲学外来> 順天堂大名誉教授の樋野興夫さんが、患者との個別面談で生きる意味を一緒に考えようと2008年に院内に開設したのが始まり。その後、趣旨に賛同した医療従事者や患者自らが『カフェ』を主宰するなどして各地に広がった。】 と紹介されていた。

来年(2025年)は、『大分ふぐカフェ』代表の林良彦先生が大会長で『第13回がん哲学外来市民学会』が大分県で開催される。【『人生の邂逅』は人知・思いを超えて進展する】ことを痛感する日々である。

【『がん哲学外来』の心得 =『先見性・力量・胆力』&『心温まるおもてなし・賢明な寛容性』& あらゆる人々が立場を超えて集う『交流の場』&『最も剛毅なる者は最も柔和なる者であり、愛ある者は勇敢なる者である』&『他人の苦痛に対する思いやり』】である。

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