第26回 鍛えられて初めて実得し得る 〜『社会常識を備えもった柔軟性のある人格者』〜
2024年10月19日(土)9:25〜10:10東久留米市立第二小学校副校長 青木真美先生から依頼された6年生の授業『がん教育』に赴いた。 生徒から多数の質問もあり 大変有意義な充実した授業であった。
【『がん哲学外来』は、『相手を思いやる心』&『患者に対する慈愛の心』の姿勢を貫いて『純度の高い専門性と社会的包容力 〜 病気であっても、病人ではない 〜』社会構築を目指す。
『真理は円形にあらず、楕円形である。 一個の中心の周囲に描かるべきものにあらずして、二個の中心の周囲に描かるべきものである。 ― 人は何事によらず 円満と称して円形を要求するが、天然は 人の要求に応ぜずして 楕円形を採るはふしぎである。― 患難の坩堝(るつぼ)の内に燃え尽くす火に 鍛えられて初めて実得し得るものである。』(内村鑑三:1861-1930)。
1919年パリ講和会議が開催されている頃、『スペインかぜ』が フランスでも猛威をふるっていて、パンデミック(世界流行)で、感染者6億人、死者4,000万~5,000万人にも達したと推定されていると、以前に聞いたものである。 そのとき、新渡戸稲造(1862−1933)はパリにいて、その後、国際連盟事務次長に就任している。 ドーマス・カーライル(Thomas Carlyle)の影響を受けた新渡戸稲造は、『common sense(社会常識)を備えもった柔軟性のある人格者』と謳われている。】と語った。
その後、 東京大学ホームカミングデイ(東京大学本郷キャンパス 法文1号館3階26番教室)での『南原繁セミナー(13:00~15:00):南原繁(1889-1974)が問いかけるもの』(主催:南原繁研究会)に向かった。
【戦後最初の東京大学総長である政治学者・南原繁は、新生東京大学の基礎を固めるとともに、戦後日本の教育改革に指導的役割を果たしました。 本セミナーでは、1971年10月8日、南原繁が母校の香川県立三本松高校で行った創立70周年記念講演『われらの歩んだ道』の一部をご一緒に聞いて、南原繁が今日の時代に問いかけるものについて考えます。】と紹介されている。
筆者は、2004年にスタートした『南原繁研究会』【初代代表、鴨下重彦先生(1934-2011;東京大学名誉教授、国立国際医療センター名誉総長)、第2代代表、加藤節 先生(成蹊大学名誉教授)】の3代目の代表を 2019年南原繁生誕130周年を祝し、仰せつかった。 南原繁研究会代表として、『開会あいさつ』を行った。 今年(2024年)は、『南原繁研究会創立20周年 & 南原繁没後50周年』でもある。 南原繁は、内村鑑三と新渡戸稲造から大きな影響を受けた。 戦後、東大総長に就任した。 戦後改革の理想を掲げて、ことに教育改革に主導的役割を果して行く。
その後『お茶のお茶の水メディカルカフェ in OCC』であった。 10月19日は『3連ちゃん症候群』であった。