一般社団法人がん哲学外来

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21世紀のがん哲学 樋野興夫
〜すこしの時間ご一緒しませんか?
ちょっと立ちどまり、一息つき、考えるときを持ち、歴史人に思いをはせる~

第75回『日本肝臓論』 〜 全体的な『いたわり』の理解 〜

2025年6月22日定例の『東久留米がん哲学外来』(添付)(CAJのキャンパス)、その後『読書会』(添付)(East Sideカフェ)に赴いた。 『東久留米がん哲学外来』は、2008年からスタート、『読書会』は2007年からスタートした。 今回の『東久留米がん哲学外来』と『読書会』には、初参加の方もおられ大変貴重な時となった。

『読書会』のテキストは、新渡戸稲造(1862-1933)著『武士道』と内村鑑三(1861-1930)著『代表的日本人』である。『読書会』の目的は【『良書を読み、有益な話を聞き、心の蔵を豊かにする』(新渡戸稲造)で 行動への意識の根源と原動力をもち、『はしるべき行程』と『見据える勇気』の習得】である。 今回は新渡戸稲造著『武士道』の9章『忠義』であった。 大いに話が盛り上がった。 毎回、新たなる学びが与えられる。 参加者から、『日本肝臓論』について質問された。

筆者は、『日本国のあるべき姿』として『日本肝臓論』(下記)を提案している(添付)。【『日本国も肝臓のような国になれば、世界から尊敬される。 人間の身体と臓器、組織、細胞の役割分担と お互いの非連続性の中の連続性、そして、障害時における全体的な『いたわり』の理解は、世界、国家、民族、人間の在り方への深い洞察へと誘うのであろう。】という趣旨である。

『日本肝臓論』
1) 正常な状態では細胞分裂は静止期にある。
2) 傷害時、必要とあれば強い再生力を示す。
3) 異物に対して免疫寛容性がある。
4) 解毒・代謝作用がある。

『組織・臓器』から『日本人・国際人の存在の意義を学ぶ時』でもあろう!

第74回 心温まるおもてなし 〜 継続的な成長の秘訣 〜

2025年6月16日 新渡戸稲造記念センターに赴いた。 その後、息子の友人、友人の兄弟、ご両親、息子夫妻、wifeと、友人のお父様のタイレストラン『マライ・ガイヤーン』(大泉学園駅)で夕食の時を持つた。 CAJ(クリスチャン・アカデミー・イン・ジャパン)の小学校校長を務めるwifeは、今度、CAJを定年退職する。今回は、大変有意義な充実した貴重な『wifeの定年退職の夕食会』ともなった。『花束をwifeにプレゼントした息子、友人達の心温まるおもてなし』は、大いに感動した。 息子、友人達は、CAJの高校卒業後、カナダのバンクーバーにある1908年創立された ブリティッシュコロンビア大学(The University of British Columbia:UBC)に入学、卒業している。

筆者は、2013年 『新渡戸稲造(1862-1933)没80周年記念』として、新渡戸稲造が国際連盟事務次長を務めたスイスのジュネーブでの国際会議の後、バンクーバーを訪れる機会が与えられた。 UBC大学の広大なキャンパスを在学中の息子に案内してもらい、キャンパス内にある新渡戸記念庭園(Nitobe Memorial Garden)にも訪れた(添付)。 1933年ビクトリアで客死した新渡戸稲造を記念したものである。翌日は、バンクーバーから約1時間30分フェリーに乗り、ビクトリアを訪れた。新渡戸稲造が亡くなったRoyal Jubilee病院を訪問した。 病院内には、『新渡戸稲造博士記念 日本庭園』がある!

『International Pacifist(国際的な平和主義者)=新渡戸稲造』を静思する時となった。 まさに、『歴史の重みと、継続的な成長の秘訣』は、『深い専門性』と『高い常識性』と『懸け橋』である。【『バンクーバーにあるBritish Columbia大学(UBC)と ビクトリアのRoyal Jubilee病院』の旅】は、人生の忘れ得ぬ良き想い出となった! また、いつか皆んなで、『バンクーバー & ビクトリアの旅』したいものである。

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