一般社団法人がん哲学外来

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21世紀のがん哲学 樋野興夫
〜すこしの時間ご一緒しませんか?
ちょっと立ちどまり、一息つき、考えるときを持ち、歴史人に思いをはせる~

第38回 『役割と使命の遂行の実践』 〜 『冗談を本気で実現する胆力』 〜

2024年12月15日(日)は、2008年からスタートした『東久留米がん哲学外来・カフェ』(wifeが小学校の校長を勤めるCAJ:クリスチャン・アカデミー・イン・ジャパンChristian Academy in Japan)に赴いた。 初めての参加者もおられた。 筆者は、個人面談の機会も与えられた。 大変貴重な時となった。

今年(2024年)の最後の『東久留米がん哲学外来・カフェ』で、来年の予定のチラシ(添付)も配布された。 何時も、お菓子を準備するWifeは、今、アメリカ合衆国ワシントン州Lakewoodに在住の娘家族の孫の世話で訪問している(筆者は、年末年始に訪れる予定である)ので、会場を用意してくださったKBFのJessica Bauman牧師と、スタッフの『心温まるおもてなし』には、ただただ感謝である。

『東久留米がん哲学外来・カフェ』の後、 2007年開始した『読書会』(東久留米駅前のEast Sideカフェ)に出席した。『読書会』は、内村鑑三(1861-1930)著『代表的日本人』(鈴木範久訳)と新渡戸稲造(1862-1933)著『武士道』(矢内原忠雄訳)を交互に進めている。 『武士道』(1889年)&『代表的日本人』(1908年)は、共に英語で書かれているところに、『新渡戸稲造・内村鑑三のスケールの大きさ=真の国際人』がうかがい知れよう。

今回の『読書会』の箇所は『武士道』の第6章『礼』であった。 担当の野澤登美子氏と萩原恵子氏は、徹夜で音読の練習をされたことであろう! 真摯な美声で音読される姿には感動した。 改めて、音読で進める読書会の重要性を実感した。まさに『礼=他人を思いやる心=人と共に喜び、人と共に泣く』である! 想えば、今回の箇所は、2011年1月9日、2014年12月14日、2018年4月15日、2020年10月15日、2021年11月28日、2024年12月15日で、6順目である。 何回読んでも、新しい学びが与えられる。 継続の大切さを実感する日々である。 今年(2024年)の最後の『読書会』で、来年の予定のチラシ(添付)も配布された。 感動した。

筆者の読書遍歴は、思想家 内村鑑三、教育者 新渡戸稲造、政治学者 南原繁(1889-1974)、経済学者 矢内原忠雄(1893-1961)の全集である。『限りある人生を充実させるためには、良き師に出会う、良き友に出会う、良き本に出会うことが大事だ』の学びである。 戦後初の東大総長である南原繁は、内村鑑三と新渡戸稲造に大きな影響を受けた。 筆者は、南原繁没後30年にあたる2004年にスタートした南原繁研究会の3代目の代表を仰せつかっている。 今年(2024年)は【南原繁研究会発足20周年、さらには南原繁没後50年】でもある。

『読書会』の後、隣りのインド料理店ルチアで参加者【大きな目のムツゴロウ & 聞き上手な・セキセイインコ & のんきなカチガラス & とら;虎】らと定例の夕食会の時を持った。 ニュースレターが作成される予感がする。 真摯に熱意を持って継続的に活動されているスタッフには感服する。 自分の『役割と使命の遂行の実践』である。 新年(2025年1月)の読書会の後、カラオケ大会が企画されるとのことである。 皆様の『冗談を本気で実現する胆力』には、心が大いに癒される。


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