第65回 『がん細胞が語る人間社会』 〜 視野狭窄にならず、複眼の思考を持つ 〜
2025年4月30日 新渡戸稲造記念センター(中野駅)から 順天堂大学(御茶ノ水駅)に向かい、順天堂大学保健医療学部 診療放射線学科2年生の2コマの授業【『病理学概論:カラー学べる病理学』&『がん医療科学:がん細胞から学んだ生き方 〜「ほっとけ 気にするな」のがん哲学』】に赴いた。
今回の『病理学概論:カラー学べる病理学』は【第3章『再生と修復』(1) 再生と再生医療 (2) 化生 (3) 創傷治癒と肉芽組織 (4) 異物の処理 (5) 肥大と過形成 第4章『循環障害 』(1) 生体と循環のしくみ (2) 充血とうっ血 (3) 旁側循環 (4)出血】の箇所を音読しながら進めた。
『がん医療科学:がん細胞から学んだ生き方 〜「ほっとけ 気にするな」のがん哲学』では【第2章『病理医からみた臨床医』/『病理医は「人生は虚しい」と考える』、『あなたはどこにいるのか』、『曖昧なことは曖昧に答える』、『プロの為さざること』、『日本は肝臓を目指す』、『脇を甘くする懐の深さ』、『吉田富三生誕100周年記念で学んだこと』 第3章『がん細胞が語る人間社会』/『日本は化学発がん研究の創始国』、『がん化するメカニズム』、『がんには個性がある』、『がん細胞と人間社会の類似性』】を音読しながら進めた。
『現在されている読書』、『悩みの解消法』、『学生時代のお勧めの旅行先』などなど 多数の真摯な質問があり大いに感動した。 筆者は【2007年から始めた『読書会』では、新渡戸稲造(1862-1933)著『武士道』(岩波文庫、矢内原忠雄(1893-1961)訳)と内村鑑三(1861-1930)著『代表的日本人』(岩波文庫、鈴木範久訳)を交互に読み進めている。『視野狭窄にならず、複眼の思考を持ち 出来ることと できないことがあるが、出来ることは 頼まれれば こばむものではない、いやとは言わない】と『人生の心構え』についてさりげなく語った。
第64回『暇げな風貌』と『偉大なるお節介』 〜 穏やかな柔和な心 〜
2025年4月26日【<がん哲学外来>『お茶の水メデイカル・カフェ in OCC(2012年5月26日スタート』】に出席する(添付)。 今回、6組(8人)の個人面談の機会も与えられている。 【『がん哲学外来』のモットーは『暇げな風貌』と『偉大なるお節介』である。『暇げな風貌』とは、たとえ忙しくても、そのことを表に出さず、ゆったりとした雰囲気で患者と対話できる資質のことである。『偉大なるお節介』は『他人の必要に共感すること』であり、『余計なるお節介』と『偉大なるお節介』の微妙な違いと その是非の考察が課題となろう。『医療者』に求められるのは『暇げな風貌』と『偉大なるお節介』である】と実感する今日この頃である。『穏やかな心をもって接する 〜 柔和な心を引き出す 〜』は、【<がん哲学外来>『お茶の水メデイカル・カフェ in OCC』】の原点でもある。 まさに『自分の力が人に役に立つと思うときは進んでやれ』(新渡戸稲造:1862-1933)の学びである。
【『視野狭窄にならず、複眼の思考を持ち、ニューモア溢れる』= 私たちには、出来ることと できないことがあるが、出来ることは 頼まれれば こばむものではない、いやとは言わない】は『人生の心構えについて』(下記)の実践である!
20&30歳代:人に言われたことを黙々と がむしゃらにやる
40歳代: 自分のやりたいことや好きなことに専念する
50歳代: 積極的に周りの人の面倒をみる
60歳代: 自分のことしか考えていなかったら恥と思え
70歳代: 自分のことを語る
80歳代: 自分の人生をプレゼントにする
90歳代: 天寿を全うする
100歳代: 天国でカフェを開く
4月27日は【2008年から始めた『東久留米がん哲学外来』& 2007年から始めた『読書会』】である(添付)。『東久留米がん哲学外来 in CAJ』では毎回、wifeが 『お菓子』を作って用意してくれる。『読書会』は、東久留米駅前の喫茶店(East Side Cafe)で、新渡戸稲造著『武士道』(岩波文庫、矢内原忠雄(1893-1961)訳)と内村鑑三(1861-1930)著『代表的日本人』(岩波文庫、鈴木範久訳)を交互に読み進めている。 今回は、【新渡戸稲造著『武士道』の第8章『名誉』】である。そして、参加者と夕食の時を持つ。『継続の大切さ』を痛感する日々である。